2017年7月31日月曜日

ここ48時間のできごと

昨日からサンフランシスコに来ている。マリーのお腹を久しぶりに見るよりも、息子たちに会うよりも、猫に会うのが一番の楽しみになってしまったことに、胸がチクリと痛む。

ウェットフードをたくさん食べるようになったタイタンは元気
お裾分けをもらうアイドルは相変わらずデブ子

マリーもほとんど38週でもう今にも弾けそうだ。

あと1週間ぐらいで生まれそう

タイタンは赤ん坊がやって来ても気にしないだろう。

10ヶ月が近づいてきたタイタンはテーブルと同じぐらいの大きさになりそう?

が、アイドルは違う。嫉妬しそうだ。だから、次男とマリーはアイドルがまず赤ん坊の声に慣れるように、とiPhoneで赤ん坊の声を聞かせる。

赤ん坊の声にかなりの興味を示している

医療関係の仕事に従事しているマリー母が、マリーのお腹を見て『あら、男の子か女の子かわかったわ。』と言う。が、性別を知りたくないマリーが『言わないで!言わないで!』と叫ぶ。『はいはい、わかったわ。』と言った直後に母は『男の子だったらなんて名前にするんだった?』と聞く。

タイタンにお座りを教えている長男

その後、エコー検査の写真や書類を毎日見る職場で働いているマリー叔母が、マリーのエコーの写真を見て、『あら〜、男の子が生まれるのになんでピンクのブランコを買ったの?』と聞く。

マンションの住人からもらってきたブランコ

入れ替わり立ち替わり人が出入りするこの家。アイドルのストレスはマックス状態。

現実から逃避中

2017年7月26日水曜日

父を偲ぶ

昨日アメリカに帰国した。

アメリカに帰った途端これですよ
友人と食べに行ったランチ(おいしくなかった)
チキンサンドイッチとポテト、チップ税込でほとんど$19



父の1周忌にはやはり日本にいてあげたい、と思っての日本訪問だった。



日本にいるとおいしいものが多すぎて、父にこれを食べさせてあげたかった、と思うことが多かった。

今回の東京滞在では父の好きそうな所を訪問した
すみだ北斎美術館(なぜかこれを見て父を思い出した)


父のことでは後悔も多い。




最期の瞬間に父のそばにいながらも寝てしまい、父が一人で逝ってしまったこと。



あの時父にずっと声をかけてあげてたら、父は聞こえたのだろうか。



娘の声に安らぎを感じることができたのだろうか。



そうじゃなかったかもしれない。



父はもはや何も聞こえていなかったかもしれない。



でも、もしかしたら聞こえたかもしれない。



などと延々とそのことを思い悲しむ。

夕方の散歩は特に父のことを思い出し物悲しい(迎賓館)



それでもやはり一番の後悔は、ホームの食事がまずかったのに、もっとどうにかしてあげなかったことだ。



父はまずい、と文句を一度も言わなかった。



が、何度もおいしいかどうか聞くと、ワシは味は気にならん、腹に入ればそれでええ、と言うのだった。



つまりおいしくなかったのだろう。



姉がおいしい金ごまを見るたびに言う。



ごまぐらいもう少し高いのを持って行ってあげれば良かった。



あまりにホームのご飯がまずかったから、ごまを持ってきてくれ、と娘に頼んだのだろう。



なのに、安いゴマしか持っていかなかった。



父はまずいご飯に少しでも味をつけたくて、ゴマをかけていたのだろう。



と二人で思い出しては涙する。

両国の江戸博物館よりも

貨幣博物館の方が個人的には好み(無料のせいか?)




夜父を訪問する時は、お寿司、うなぎ、和菓子、果物などを持って行ったが、訪問しない日もあった。



そんな日、父には楽しいことなんて何もない一日だったのかもしれない。




父のお墓はまだない。



母と一緒にアメリカに連れてきて散骨するか、あるいはお墓を作るか。



日本では父のお墓の代わりにここを訪ねる。

初七日と一周忌に行った泉岳寺


赤穂出身の父を思い出すお寺だ。



父のと同じ家紋が石に彫り込まれていた。



なんだか父とのつながりを勝手に感じている。




父が亡くなる数日前に、父は初めて『もう生きる気力がなくなった。』と姉に言った。



姉が父に長生きできるよ、と言ったことに対しての返事だった。



その頃姉はもう1週間に1度の訪問しかしていなかった。



もしかしたら、娘も以前ほど来てくれなくなって、生きる気力が失せて行ったのかもしれない。



私が日本にいる時も、父は私のことも忘れ始めていたので、2日連続で訪問しない日も多くなっていた。



真実はもうわからない。




もう後悔はやめよう。




楽しかったことだけを思い出して父を偲ぶことにしよう。

そして父の代わりにおいしいものを食べてあげよう

2017年7月20日木曜日

産休・育休

もうすぐマリーが産休に突入する。8月1日から1月9日までだ。そして次男がその後育休を取る。出産後1ヶ月はマリーと一緒に育休を取り、その後マリーが職場復帰したあと2ヶ月取るらしい。

今日は職場でサプライズベビーシャワーがあったとか

この真ん中のケーキはオムツでできている

とにかく次男は赤ん坊が生まれることでかなり舞い上がっている。毎日話題はそのことばかり。どちらかといえば、私はタイタンが水分を充分摂っているのか、そして猫保険のことの方が気になる。

今はこんなに次男にベッタリの猫たちはどうなるのか

が、『赤ん坊のSIDS (Sudden Infant Death Syndrome 乳幼児突然死症候群)を防ぐためには、生後6ヶ月までは親と寝る方がいいらしい、その場合新生児用の小さなカゴがある。それに寝ることで柔らかいお布団や親が寝返りを打つことで窒息しないらしい』『親と同じ部屋で1歳まで寝ることは、赤ん坊の精神的発達にいいらしい』などと新生児の研究に余念がない。

ギフトに何がほしいと聞いたら、これがほしいということだった
赤ん坊にはかせるソックスで、心音や酸素量がモニターできる

新生児をどうケアするか、という本を買い毎晩読んでいる。ベビーケアのクラスに通う。10年前スピード違反で2度も違反切符を切られたり、親に反抗して叫んだりしていた面影は最早、ない。

マリーがシャワーを出る時に合わせて
10分間乾燥機で温めたバスタオルを運ぶ次男

マリーの予定日は8月中旬なので、8月1日から一人でマリーが家にいることを次男は心配している。次男が職場にいる間、マリーと一緒にいてくれる?と私に聞いてくる。

う〜む。私だって自分の生活がある。アメリカに帰ったら友人とも会いたいし、山歩きだって行きたい。地元3つの高校での代講手続きもせねばならない。

それでも自分の娘だったら心配して、勿論!と返事をするだろう。それにマリーのことは好きだ。かわいい。だから、できるだけのことはしてあげたい。

子守よりも食事作りを手伝ってくれれば〜、と
次男は言う(これがサンフランシスコで私が作る食事)

が、今後じわじわと私の役割が大きくなっていき、いずれとことん頼られるようになるのが怖い。東京や京都でもっと遊びたい。

KITTEビルから見る景色が好きで、何度も通った
それに美味しいものを日本で楽しみたいのだ。

昨日友人と丸の内で食べたガパオライス
とにかく帰国するまでに少しでも多くの美味しいもの(この太刀魚定食1280円也など)を食べておかねば。

急げ!

2017年7月18日火曜日

食欲

最近自分の頭の中を考えると悲しくなる。なぜならそこには食べ物のことしかないからだ。朝ごはんを食べ終えると、お昼ご飯のことを考える。午前はまだいいが、午後が長い。夕食まで間食をせずにいるのは拷問に等しい。

寝ても覚めても食べ物のことしか頭にないのは
誰かと同じ(アプ)

特に日本にいると我慢がむずかしい。おいしいものが多すぎる。そろそろ日本での滞在が終わりに近づき、明日は空港に送るスーツケースとキャリー、東京で使ったけどアメリカに持ち帰らないつもりの物を詰めたダンボール箱1つを宅配便で送る。

高いから、川床で食べたことはないが・・・

当分は日本に来ないと思うので、残りの日本滞在で何を食べようかと研究を重ねる。本当に食欲の鬼だ。おいしくないと感じる物も捨てられないから、それも食べる。

四条河原町にある五十松の夕食
食べ物の写真はつい特大サイズにしてしまう

今回一番気に入ったゐざさ茶屋のお弁当
これは鱧の梅肉和えなどが入っていて1200円ぐらい

京都の伊勢丹地下2階と東京駅は本当に危険だ。成田空港に行く前は東京駅グランスタのお弁当、パン、駅弁、お土産品、大丸の和菓子などなどを爆買いする。

昨日なんぞおいしいものを求めて羽田空港まで行ってしまった

実は国内線ターミナルにある空弁を食べてみたかった
これは年を取って他の欲望が消えてしまい、食欲だけが残ったせいなのかもしれない。その食欲に、なんというか鬼気迫るものを自分でも感じる。健康でいないとおいしく食べられない。が、このままでは糖尿病や生活習慣病にかかる可能性大だと思う。

京都でのお気に入りのパン屋さんル・プチメック御池

二子玉で友人と食べたレモンチキンカレー

頭は全く使わないから、ボケる可能性もある。愛読書というものがなくなって久しい。愛読しているものと言えばこれぐらいだ。

お弁当のパンフレット

2017年7月15日土曜日

かわいい存在

孫を持つ山歩きの仲間たちが口を揃えて言う。孫はかわいいけど、やはり子供の方がもっとかわいい。孫が病気になると自分の子供が苦しむから、それがつらい。

そういうのを聞いていたからマゴという存在に興味がなかった。なのにもうすぐこの世にデビューするらしい。現在35週の妊婦であるマリーの写真が送られてきた。はち切れそうだ。女の子の名前は決まったが、男の子の名前が決まらない、何かいいアイデアはない?などと次男が聞いてくる。

現在子宮口が1cm 開いているマリー

Liam(リアム)がこの15年間一番好きな名前だが、ここ数年一番人気の名前となってしまったので、それはダメだと却下された。それでも一昨日遂に決まった。少し呼びにくい名前だが、ファーストネームにアメリカの普通の名前をつける、と言うことでホッとした。私の父の名前はミドルネームにするそうだ。

バギーを買った、と写真が送られてきた。

Bugabooというブランドのバギーらしい

これはカーシートをつけた状態
カーシートはマリー母が買ってくれたそうだ。

猫たちが興味津々

では私はスイングを買おうではないか、と提案したもののなかなか実感がわかないので注文もしていない。そして私はいまだに日本をウロウロしている。本当にマゴはかわいいのか?

一番好きな丸の内界隈

家に来た業者について回るタイタンの写真が次男から送られてきたのを見て、会いたくてたまらなくなってしまった。

とにかく人が大好きなタイタン

いつも暖かい寝場所を探すアイドルの写真も送られてきた。冷蔵庫の下が暖かいことを発見したらしい(サンフランシスコは夏でも涼しい)。かわいくてたまらん。

そんな猫たちよりかわいい存在があるのだろうか。どうしても信じられない。

私の想像力は貧困過ぎるのでしょうか?

2017年7月5日水曜日

後遺症

日々自分の老いを感じるようになった。



どこが以前と違うかと言えば、ちょっとした不注意な行動にアクシデントが多くなったからだ。

暑い京都で今回行ったのは龍安寺

龍安寺の石庭よりも気に入ったのは、石庭横の苔庭(根っこフェチ)

龍安寺は石庭の良さはあまりわからないが、
池周辺の庭がなかなか良い


例えば先週はヘアカラーが目の中に入ってしまい、幸いひどい状態にはならなかったが、現在も眼科の治療を受けている。



唐招提寺に行けば何も考えずに境内から飛び降り、腰や首に衝撃が走り、その後数日間は痛かった。



もしかしたら後遺症が残ったかもしれない。



物を落としやすくなった。



カフェインに対する耐性が弱くなったので、コーヒーを飲んだあと気分が悪くなる。

やっぱり好きなのは清水寺


ミーハーなので、二年坂にあるスタバにも行ってみた
(外から見ただけ)



こういう、ほんの一瞬の間違いが少なからずの後遺症を残すような事故につながる。



どんどん自分が信用できなくなってきている。



とにかく、あの一瞬の慢心のせいで・・・と思わなくていいように、常に気を張っていないといけない、と考える。

唐招提寺の校倉造のすばらしいこと
奈良も良いのう



これは父がいつも言っていたことだった。



そのことでストレスを受けるほど自分に言い聞かせる必要はないと思うが、とにかく交通事故、家庭内事故、日々気をつけるようにしたい。



一瞬のことなのだ。



一瞬なのだ、一瞬なのだ、と頭の中で念仏のように唱える。



とはいえ、時間をかけて作られて残された後遺症もある。

寝痕