2015年9月13日日曜日

毎日喧嘩

最近しんどい。何がしんどいって次男とマリーが喧嘩ばかりしているのを見るのがしんどい。

先週から失業中のマリーは家にずっといる。私は毎日外出するが、帰宅するとマリーがため息をつきながらキッチンに来る。次男と毎日喧嘩ばかりしているのだそうだ。そして喧嘩の原因は次男の元カノたちのことなんだとか。

いつも一緒の二人なのに、このところ
離れている時間が増えて来た


なんであんな元カノとつきあったの?とどうしても責めてしまうらしい。そしてマリーは私に聞く。元カノJってこの家にも泊まったことあったでしょ?そんな時彼女はどこで寝たの?次男の部屋で寝たんでしょ?と。

突然の質問に自分の目が泳ぐのがわかる。ここで地雷を踏んだらえらいことになる。『あ〜、あの時は確か他の友人も泊まっていたと思う。』と返事する。ふ〜ん、とマリーの目が光る。この元カノと次男は、サンフランシスコのユニオンスクエアにある大きなハートのオブジェの前で写真を撮った。そしてその写真を彼女がfacebookにアップした、もう私は一生あのハートを見るたびに嫌な気分になってしまう、ということだ。

知らんがな、そんなこと言われても。

これはマリーがふて寝しているところ

翌日次男と車の中で二人っきりになった時聞いてみた。喧嘩の理由は?(母は介入したくないが、毎日マリーから相談を受けると放っておけない。)

次男いわく、マリーが毎晩元カノと自分を比べては落ち込んでいるのだそうな。自分に仕事がない、ということが落ち込みの大きな原因になっているんだと思う。特に元カノCは専門職につき高給をとっている。次男の女友達が元カノCの友人で、彼女から次男とマリーに入ってきた近況報告らしい。そして女友達は次男に、元カノCには次男と4年前に別れて以来ボーイフレンドがいない、という情報ももたらしたしい。

マリーが次男に言ったそうだ。元カノCと結婚した方が良かったんじゃない?あの子は今いい仕事をしているし、学生ローンだってないんだし。

次男は『経済的には楽かもしれないけど、自分の結婚生活はミゼラブルだったと思う。』と返事したそうだ。

それはマリーにとってはパーフェクトな答えではないのだ。マリーの中でその答えは『やっぱりあの子と結婚を考えたこともあったわけ?』と転換される。女心を知らんのだ。次男は。

パーフェクトな答えは、『えええっ!冗談でしょ。彼女と結婚なんて全然したくなかったもん、ボクちん。』である。

女心は単純な男心と比べると複雑なのだ。

マリーが仕事をし始めて、自分自身に自信がつけばマリーも元カノCへのこだわりがなくなると思う、というのが次男の結論だ。

次男の職場近辺

帰宅したらまたマリーがため息をつきながら来た。どうしても元カノCと自分を比べてしまう、それで昨夜も喧嘩した、ということだ。次男から聞いていたが、ふ〜ん、そうなんだ、と初めて聞いたふりをする。

失業中だから元カノCの仕事のことが気になるんでしょ?あなたの方がCよりもコミュニケーション能力が優れていると思うし、いずれCよりも稼ぐようになると思うよ。それにあなたは次男と婚約したんだしもうCのことは心配しなくていいでしょ?と慰める。

しかし、いろいろ話しているうちに、Cは今サンフランシスコのXX社に勤めていて独り者みたい、とつい言ってしまった。

昨日は仕事探しの第一段階である電話インタビューがあったマリー
一日中ストレスで食べられなかったということで夜、和食を食べに連れて行った
インタビュー後やっと安心してご飯をかきこむマリーが本当にかわいい

マリーの目がギラッと光る。Who told you that? だって。ひええ〜、恐ろしい。誰から聞いたのって言われたら誰と言えばいいんだ?次男以外に誰がいる?しかし次男って言うと次男が面倒に巻き込まれる?

さっき友人の結婚式に出かけて行った二人
今日も喧嘩中でお互いに口をきかない

なんだか家中地雷だらけで落ち着かない。