2015年5月28日木曜日

求人から採用まで

長男が第二次面接を終えた。



今の職場を辞めたくてたまらないのだ。



が、そう求人のある職種ではないので、なかなか転職できない。



普通求人があるとまず願書を出し、まず電話審査 (telephone screening)、あるいはペーパーテストなどがある。



そこを突破すると次は会社に行っての面接 (on-site interview)。



長男は、この電話審査(これは第一段階)突破、第一次面接(第二段階)突破、昨日の第二次面接が第三段階だった。



この時点で何人が残っているのかはわからない。

本人は仕事がもう90%ぐらい決まったと
思っているように見える



会社によっては最初の審査からオファーが出るまで、半年以上かかるところもある。



次男の場合は速かった。



5月3日の日曜日にニューヨークから帰り、翌日の月曜日に上司から水曜日にリストラされる可能性を伝えられた。



その日の午後新しい会社の電話審査、水曜日の午後1時に正式にリストラされ、金曜日に第二段階である新しい会社に行っての面接、採用はその場でほぼ決定。



早ければ今日中にオファーを出します、と言われたが、結局正式なオファーが出たのが月曜日。



次男がこの会社に決めます、と返事をしたのが2日後の水曜日。



その日の午後には採用書類がメールで送られてきた。



つまり、電話審査からオファーまでは1週間。



正式に雇用が決まるまでは10日間。



こういうスピード雇用だと親も心配しない。



が、長男の場合延々と長いプロセスなので、親はやきもきする。



なにしろ長男は今の職場でやりがいを感じていないので、とても不幸せなのだ。



それを知っているから、かわいそうでたまらない。



28歳の大人なのだから、放っておけばいいのに、殆どしゃべらない長男を見ると不憫でたまらない。

去年の5月にサンフランシスコで仕事が決まって引っ越した次男も、
今度はシリコンバレーで転職して 、家にまた帰ってきた
これは玄関に延々と置いてある荷物の一部



昨日の面接がうまくいったと感じている長男は、久しぶりにガールフレンドの家から帰ってきた。



その表情は明るく、次男やマリーともよくしゃべる。



そんな長男に『もし転職が決まったら』という前提で色々質問したくなる。



長男も嬉しそうに答える。



久しぶりに和やかな時間だ。



が、長男が席をはずした時、次男が私に注意する。



最後の最後まで何があるかわからない、求人自体がキャンセルされることは日常茶飯事なのだから、あまり質問しないように。



自分だって仕事のオファーが正式に出るまでは、あまり先のことを計画しないようにしている、ということ。

決まれば長男もベイエリアにずっと住むことになるだろう


あまり盛り上がらせてはいけない、とわかってはいても、どうしても日本に行く前に少しでも状況を知りたい。



だから色々と質問してしまう。



これでダメになったら長男がどんなに落ち込むだろうか、と思うから結果を見届けてから日本に行きたかった。



でも間に合いそうにないので、感触だけつかんでおきたい。




転職が決まったら父も喜ぶだろう。



父は長男が薄給で働いているのを知っている。



でも長男には長男のいいところがあるから、いつか自分の才能をいかせる仕事につくことができるだろう、といつも言っていた。



だから、父が生きているうちに少しでもいいニュースを伝えたい。

孫のことを覚えていたら・・・だが

2015年5月18日月曜日

Nest

息子たちから夫への去年のクリスマスプレゼントは、Nestだった。



これは一言で言えば考えるサーモスタットだ。



アメリカの家は日本と違って、家全体がサーモスタットで管理されている。



例えば摂氏18度に設定しておくと、 一年中家中が18度に保たれる。



このNestは人工知能が搭載されているので、その家の住人の好む温度を学習して、自動的に温度を調節するのだ。



最初は住人が温度の調節を自分でする。



そのうちNestが学習して、冬の寒い朝は住人たちが起きる頃に快適な温度にしておいてくれる。



誰も家にいないのにエアコンがついていたら、勝手に消したりもする。



だから、節電にもなるというわけだ。




スマホやタブレットで外出中に遠隔操作もできるので、例えば家に残して来た犬が暑いかもしれない、と思ったら温度をあげられる。



もちろんこういう遠隔操作のできる機器は他にもあるが、Nestのように人工知能は搭載してない。

今日は外出先から、iPadで設定温度を53度から55度に上げてみた




しかし考えてみれば、今やパソコンやスマホでしていることはすべてお見通しだ。



自分の一番好きなことが何か、という個人情報なんてもうばれてしまっているのだ。



例えば私の場合だとパソコンでブログなんか読んだりしていると、洋服の宣伝ばかり出てくる。



オンラインで洋服を買うことが多いからだ。



そして、飛行機やホテルなど旅行関係の宣伝。



姉だと、ドッグフードや犬のしつけに関しての宣伝ばかり出てくるらしい。

昨日Nordstromのサイトで見たけど、高いから買わなかったセーター
今朝『買わへんの〜?』というメールが送られて来た



そう考えると銀行のオンラインシステムなんか怖いなあ、と思う。



しょっちゅうパスワードを変更しないと、何が起きるかわからない。



通帳とカードを持って銀行に出向く方が安全なのだろうが、ついつい便利さに負けてしまう。



このNestを壁に設置したあと、その前を通るとセンサーでパッと温度が表示される。



どうも監視されているような気がする。



2001年宇宙の旅という映画を思い出す。



コンピューターのハルが人格を持つようになる、あれだ。



宇宙空間での作業を終えたあと宇宙船に戻ろうとするデイブを阻止しようとして、宇宙船のドアを開けないハル。



我が家のNestは、夜中にどんなに寒くなっても一階のサーモスタットは決してつかないように、53度(摂氏12度ぐらい)に設定してある。



彼は考えているのではないだろうか。


『こいつら、どケチやな』

2015年5月15日金曜日

学習

来週の月曜日、つまり5月18日からマリーがシリコンバレーの会社に出勤する。



次男の初出勤日はその翌週3連休後の火曜日、5月26日だ。



シリコンバレーで仕事をするつもりがなかった次男も、新しい会社のキャンパスや食堂を見て以来期待値が上がったようだ。




我が家には今車が3台ある。



3人いれば3台ないと動けないのがシリコンバレーなのだ。



サンフランシスコでは車はいらない、とまでは言えない。



が、地下鉄、BART、Muni、ケーブルカー、Lyft(タクシー)を使えば、街の中での移動は比較的簡単だ。



我が家からマリーの会社までは34kmちょっとある。



シリコンバレーの渋滞はすさまじいので、昼間なら25分ぐらいの運転で到着できるこの会社も、朝は1時間以上かかる。



車以外の方法で行くとしたらバス、電車を乗り換えて2時間かかる。



だからまあ、車以外の方法がないとは言えないわけだが、バスが日本のように時刻表通りに来るなんてことは、ない。

毎週火曜日の山歩きに行く時の渋滞(午前9時過ぎでこれ)
日に日に車が増えているように思える


時刻表よりも10分早くバス停に着いても、バスは乗客を時刻まで待つわけではない。



乗客がいなければそのまま10分早く出て行ってしまう(少なくともこのあたりのバスは)。



だから、次男がマリーの父から車を買った。



この2000年レクサスLS400は、もう数年ガレージに入ったまま誰も使っていない、ということだった。



理由は『動かない』からだそうだ。



それを2千ドルで売ってくれた。



ところが次男がバッテリーを新しいのに交換したら、動くではないか。



いい車を安く買えた、と思いながら運転していたら、道の真ん中で車は突然停まってしまった。



どうにか道の端に動かしたが、車は沈黙したまま。



牽引車で修理工場に、引っ張って行ってもらうしかない。

修理工場では問題なしと言われたが


我が家の車を、もう20年以上修理してもらっている修理工場に持って行った。



問題は全くない、新しいバッテリーに車が慣れていないだけだろう。



しばらく運転していれば車もこのバッテリーのことを学習して、ちゃんと走るようになると言われる。



う〜む、車って新しいバッテリーが入ったら、学習しないといけないのか?ホントに?



今度はちゃんとエンジンがかかった車を、次男が家に運転して帰って来た。



新しいプロジェクトができた、と嬉しそうに掃除機をかけている。



エクステリアも磨いてピカピカにしたいそうだ。



500ドルぐらいの予算であちこち直すつもりなのだそうだ。

外装は誰かに鍵で引っかき傷を作られているので
その修理とミラー部分のペイント修理
内装はレザーを少し直さないといけない



修理工場にも、この車は少なくともあと10万マイル(16万km)は走るよ、と太鼓判を押されたらしい(すでに27万kmを走行している)。



エンジンが大きく、我が家にあるどの車よりもスピードが出る、などと喜んでいる。



夫もマリー父からもらった車のメンテナンス記録を、嬉々としてエクセルでチャートにしている。



なにしろチャートを作って、色々な記録を電子ファイルにするのが大好きな人なのだ。



この車は我が家のビーター (beater) になると言っている。



つまり、英語のスラングでオンボロ自動車、どんどん走行距離を加算しても気にならない車という意味らしい。



今週末サンフランシスコに行く時も、このビーターを使おうと喜んでいる。



今週末は、次男とマリーが少しずつ荷物を移動し始めるのだ。




それにしても大丈夫なのだろうか。



なんといっても長い間動かなかった、走行距離27万kmの車なのだ。



今まで中古車を買っては故障して、修理工場に持っていくという経験を何度もしたのに?



古い車は問題が起きた時頭痛の種になる、と散々苦労したのに?

マリー父からもらった車のメンテナンス記録



学習が必要なのは、もしかして我が家の男たちなのでは?

2015年5月13日水曜日

マリーの就職と次男の新しい仕事

次男の転職が決まった。



やはり今シリコンバレーでの求人はかなり増えたらしい。



サンフランシスコとサンノゼの中間にある会社で、再来週から働くことになった。



絶対にサンフランシスコでしか仕事したくない、と言い続けていた次男がなぜシリコンバレーに帰ってくるのか。



実はマリーがサンノゼでインターン(見習い)として仕事をすることになったのだ。



大学を卒業しても仕事の経験がないと、就職するのはなかなかむずかしい。



だから、大学在学中に生徒たちはインターンとして、自分の進みたい分野での仕事の経験を積んでおく。



以前は無給だったが、最近は景気が良くなったのでいくらか支払われることが多い。



マリーはデジタルマーケティングの会社に面接に行き、ものすごく気に入られた。



グラフィックデザインの分野で、化粧品のパッケージをデザインしたり、ウェブをデザインする。



マリーの得意分野だ。



Verbena Chocolatというチョコレートのパッケージは、去年マリーがデザインしたものだが、サンフランシスコのフェリービルのお店などで、売られている。


このパッケージをデザインした



マリーがこれから勤めるのは小さな会社だが、だからこそいろんな経験が積めるし、仕事の内容はマリーがいずれしてみたいと思っていたものだ。



その上お給料までもらえる。



このチャンスを逃すのはあまりにも惜しい。




だから、サンノゼは遠いがこの仕事を受けることにした。



今のアパートはサンフランシスコのダウンタウンにある。



そこから通うのはあまりにも大変だ。



だから、マリーはサンノゼに引っ越す、つまり我が家から通うのが一番いいという結論になった。



となると、次男もサンノゼに帰るしかない。



コンドーの完成の11月までは、二人は我が家から職場に通う。



6ヶ月間この部屋でまた生活する



昨日は仕事を始めるまでのバケーションを楽しむ二人と、マリー母とでサンタナローとValley Fair というモールに行き楽しい時間を過ごした。



就職先でもマリーの才能と人を惹きつける明るさで、あっという間に昇進、昇給する可能性は大きいようにも思える。

だからと言って700ドルのルブタンの靴を、
今から試し履きせんでええ!
(と思うのは姑根性?)

2015年5月11日月曜日

空の巣

母の日だ。去年の母の日はつらくて仕方なかった。人間ってやっぱり孤独なんだなあ、とつくづく寂しくなったからだった。大学に行くために長男が家を出て、卒業後家に帰って来て、翌年今度は次男が大学町に引っ越して行った。結局この家には夫婦だけになったことがない。

こうして二人の息子が出たり入ったりしているが、去年の5月に次男はサンフランシスコに引っ越して行った。ところがもしかしたら次男とマリーが、近いうちにこの家に引っ越してくることになるかもしれない。となると5人家族になる(マリーはほとんど家族のようなもの)。

今年も去年と同じように、長男の顔は母の日とはいえ見ていない。だが、次男は昨日一緒にジャイアンツの試合を観た後マリーと帰ってきた。なにしろ失業中なので急いでサンフランシスコに帰る必要はない。またにぎやかになった。

Hunter Penceの人形をもらうために試合を観に行ったが負けた

もし5人家族になったら、毎日食事作りがまた大変になる。次男とマリーがこの家に引っ越してくるかどうかはもうすぐ決まる。今日はベトナム料理をテイクアウトしたが、このほかにもヌードルスープとワンタンスープを注文した。チップを入れて60ドルぐらい。大量の食べ物だ。

春巻き

土鍋で作った焼き飯

シーフード焼きそば

ビーフとパスタ(ようわからんお皿)

じゃがいもとひき肉
(これは注文した覚えがないのに入っていた)
子供はやっぱり、車で会いに行けるぐらいのところに住んでいるのが一番いいように思える。次男を大学町のアパートに連れて行って別れた時は、本当に本当につらかった。帰りの道中5時間近く泣き続けたほど悲しかった。

なのに今は空の巣になるのが待ち遠しい。やっぱり子供元気で留守がいい。

次男からは毎年同じプレゼント
蘭の花

あ、亭主も。

2015年5月8日金曜日

アプの得意な分野

相変わらずアプの狼藉は続いているらしい。7月で2歳になるのに、なんでもかじってしまうから、姉が留守の間はサークルから出せない。一体このやんちゃぶりはいつまで続くのか。

最新のトリミング

ゴールデンウィーク中も、ある夜姉がソファでうたた寝してしまった時に事件が起きた。目が冷めたらアプがiPadのカバーの端っこを1㎝ X 2.5㎝噛み砕いて食べてしまっていた。

普通食べるか?

オンラインで調べたら素材はポリと書いてある。大丈夫だろうと思ったがお医者さんに相談したら24時間以内に出るでしょうということ。

箱に入って我慢するトレーニング
この箱がどんどん小さくなっていく

翌朝出てきたのは8㍉ X 1.5㎝の金属片。角が尖っている。iPadカバーを切り刻んでみたら、端に磁石が入っているので、またお医者さんに連れて行く。腸は分厚いし、針でも突き抜けることなくちゃんと出す、金属が入っても24時間経過すれば出る、ただ、重金属の場合なんらかの症状を引き起こす可能性はある、その場合は対症療法となります、という診断だったらしい。

右手タッチのトレーニング
右と左をちゃんと聞き分けないといけない
面倒そうにおざなりタッチをするアプ

それからもう4日たったから大丈夫だったのだろう。でも、アプはいつ手がかからなくなるのだろうか。毎週末のトレーナーによるトレーニングは受けているが、いつの日か落ち着いた犬になるのだろうか。

頭を使うトレーニングのあとは疲れて切って爆睡する
何をしても起きない

時々街で見かけるよく訓練された犬を見るとうらやましくなる。アプがいずれああいう 賢犬になる姿を思い浮かべることができない。

こういうブサイクなところがかわいい

まあ、頭は悪くなさそうだし、すぐ芸も覚えるし、得意なこともたくさんある。

地獄耳だし

2015年5月6日水曜日

ひっつき虫

女3人集まると姦しい(かしましい)と言われるが、女というものは初対面でもすぐ打ち解けて、ぺちゃくちゃとおしゃべりが始まるそうだ。男は3人集まってもそれぞれ新聞を読んだりして、話はなかなかはずまないらしい。

今日の山歩きはいつものカリフォルニアのばあさんことH子さん、そして新しく参加されたSさんというメンバー。Sさんは私のブログを読んでメールをくださった方で、今日はオフミ(off-line meeting)にもなった。初対面だがやっぱり女3人。ぺちゃくちゃしゃべりながら2時間コースを歩く。

今日のランチョサンアントニオでは子ヤギの予防注射をしていた
行列を作っている?子ヤギたちがかわいい

バターの代わりにココナッツオイルを使って作るスコーン、家を売るために必要なこと、東京の不動産の話、子供たちの話、親の介護の話など次から次へと話題は変わる。

特に子供のことは何歳になっても気になる。結婚して家庭を持つまでは色々と心配事があるね、と3人とも同じ思いを持っている。H子さんがおっしゃる。『私ね〜、思うのよ。子供って手がかかる子ほど、大人になってから親に優しくなるのよね。』ということ。なるほど〜と感心してしまった。

この中に太った七面鳥が2羽いますけど?

我が家の次男は19歳ぐらいの時まで本当に手がかかった。大学生になってからはアルバイトで稼いだ自分のお金を使っていたが、高校生の頃は車や洋服に親のお金を浪費していた次男。その金額は家計を圧迫するほどだった。それでも好きなことをさせてやらないと、機嫌が悪くなり部屋のドアを壊れそうなほどの力で閉めて閉じこもる。そういう姿を見たくないので、親は好き放題させていた。私の頭の中にはいつも『積み木くずし』(古いですね)という言葉が浮かんでいたものだ。

13年前のセントラルパーク
次男を退屈させないように疲れる旅行だった

そんな次男も今は25歳で、社会においても家庭においても優しくなった。H子さんも手がかかる子だったそうだ。そういえば私もそうだった。勉強もできない、自分の思う通りにならない時は泣き叫び、小さな頃から危険な遊びばかりして親に毎日叱られた。それでもまた翌日になると夜遅くまで川で遊んだあと、夜真っ暗な道を歩いて帰ると、心配した母が家の前に立って待っていた。

子供の頃の私
無敵の私に母はいつも飴を与えていた
だから屈託なし
歯もなし

ブログそのままの優しく穏やかな話し方のH子さんが、わがまま(?)で手のかかる子だったというのは信じられない。でも、真理だなあ、とつくづく納得した。Sさんも今息子さんのことで心配事があるので、H子さんの言葉を聞いて心が少し軽くなりましたということだった。

女3人はかしましいだけでなく、哲学的、生産的でもあるのだ。暑い日の山歩きは疲れたが、深〜い日でもあったのぅ、と思いながらパーカを脱いだら、いつもアプの散歩のあと足の毛にいっぱいついていたのと同じひっつき虫が。

あんたら、カリフォルニアにもおったんやね

2015年5月4日月曜日

お上りさん

次男とマリーがニューヨークから帰ってきた。サンフランシスコ空港まで迎えに行ったあと、空港に近い木炭屋(MOKUTANYA)というレストランで夕食を食べながら話がはずんだ。水曜日の夜中に飛ぶユナイテッドのフライトで、木曜日の朝6時にニューヨーク到着、木金土と3日間目一杯遊んで、今朝JFK空港から帰ってきたのだ。

サンフランシスコ空港ターミナル3
表示はとてもわかりにくい
3日間で33マイル歩いたということ。つまり53キロだ。飛行機の中では眠れなかったが、木曜日にマンハッタンに着いてからは、まあ信じられないほどの観光をしている。例えば木曜日セントラルパークのそばのホテルに荷物を預けたあと、タイムズスクエア、ブライアントパーク、図書館、グランドセントラル駅、SOHO、ブルックリンまで歩いて橋を渡り、フリーダムタワー(ワールドトレードセンター)、NOHO、と廻ったということだ。

ブルックリン橋

Freedom Tower

マンハッタンとブルックリンをつなぐ橋は歩いて渡れる

マリーの伯父さんがマンハッタンに住んでいる。SOHOにある会社で働く伯父さんのオフィスにも行き、SOHOのレストランに連れて行ってもらいランチを食べた。夜は次男とマリーと二人でお寿司を食べに行き、ホテルに帰ったのは10時、とすさまじいスケジュールをこなしている。

3日間ともそういう日程で動き、本当に楽しかった、ニューヨークにこれからしょっちゅう遊びに行きたい、などと言っている。なにはともあれ無事帰ってきたし、楽しい旅だったようでホッとする。

が、食事をしながら詳しい話を聞くと、う〜む、とうなるようなエピソードが次々と出てくる。

MOKUTANYA店内

ソフトシェルクラブサラダ
お料理はどれもおいしかった

まず、夜の10時半にサンフランシスコ空港から出たユナイテッドのフライトでは、WiFiがつながらなかった。映画も一切見られない。ハードドライブに入れていた映画を持って飛行機に乗り、パソコンで見るつもりだったが、ハードドライブを持ってくるのを忘れてしまった。だから寝るしかない。ところが古い機種の天井からは、自分の座席にポタポタと水が漏れてくる。結局一睡もできなかったということだ。

乗務員にそれは言うべきだったのに、と思ったが『帰りのフライトは快適だった、映画もオンデマンドで見られたしあっという間に時間が過ぎた』と聞いて、それは良かったねえ、と言うだけにしておいた。とにかく旅慣れていないのだ。旅慣れた母は『そういうのはしっかり文句を言って、ちゃんとした座席に替えてもらえばいいのに。』と心の中で思うが口に出しては言わない。

ニューヨークからサンフランシスコまでは
6時間40分のフライト

ニューヨークの空港(Newark)からマンハッタンまではバスに乗れば安いのだが、チケットを買いにカウンターに行った時、そこにいた女性にもらったインフォメーションに従って外に出ると、なぜかタクシーに乗せられてしまった。タクシーは道を間違えてマンハッタンまで2時間近くかかった上、100ドル取られたと言う。典型的なお上りさんではないか。『まあ、それも経験経験。次回はタクシーなんてもっと安いということを覚えておきなさい。』とにっこりと笑って見せる。

が、心の中は煮えたぎっている。Newarkからマンハッタンまでのタクシー代は一律50ドルなのだ。息子のお財布から100ドルもだまし取った運転手の首をしめたいぐらいだ。私だったら払わない。道を間違ったのはあなたの責任である、故に定額しか払わないとおごそかに言う。

夕食のあと、先々週行ったアパートのそばにあるJoy's Placeにまた行き、かき氷を3人ですくいながら旅慣れてないお上りさんの話を続ける。

いつ行っても空席なしのJoy's Place
ホテルをチェックアウトする時、インターネット接続料金として1日20ドルを請求されたという。それもインターネットはほとんどつながらず、結局自分のスマホでホットスポットを作って接続したのだそうだ。なのに言われるままに3日分60ドルを払ったという。

随分あちこちで損をしているなあ、と悔しいが何も言わない。言えばもっと悔しくなるからだ。旅慣れていないのだから仕方ない。何度も旅行することで私のように無駄のない旅ができるようになるのだ、と心の中で思う。

しかし、帰り道真っ暗な高速道路280号線を走っているうちに気がついた。

旅慣れているのか、自分?

もしかして
『おばさん』なだけ?

2015年5月1日金曜日

食べてはいけないもの

昔何の疑問もなく食べていたものが、最近次々と『食べてはいけないもの』になってしまったので困っている。

友人が作って今日持ってきてくれたフィンガーゼリー
おいしいから、着色料はこの際気にしない

豚肉も鶏肉も抗生物質が使われていないものがお店に置かれている。隣にある普通の(抗生物質の使われているもの)だとずっと安い。それでも、普通のは体に毒ですよ、と言われているようなものだから、買うのは躊躇する。高いなあ、と思うが仕方ない。抗生物質の入っていない肉を買う。

Costcoで買った抗生物質の使われていない豚ヒレ

今日もWhole Foodsでチキンを買おうと思ったら、抗生物質が使われていないだけではなく、このチキンは野菜しか食べていませんと書いてある。ベジタリアンの鶏って何なんだ?普通の鶏は肉を食べるというわけではなかろう。 まさか卵を食べるとか?いや、卵はベジタリアンでも食べるはず。魚か?

普通のチキンならCostcoで同じ金額でこの倍は買えるはず

養殖サーモンもダメなんだそうだ。農薬や抗生物質で汚染されているので、ワイルドサーモンを食べないといけないとか。しかし、養殖しかお店にない時もあるし、ワイルドはとても高い。

缶トマトもダメらしい。缶の内側に塗られたビスフェノールA(BPA)という物質は、トマトの酸で溶けて、食物に移行するのだとか。

有機栽培ではないじゃがいもも危ないらしい。農薬や除草剤が土や水を通じて吸収されている。が、有機栽培のじゃがいもなんて見たことがない。見つけたとしてもさぞ高いのだろうな、と思う。

最近はまっているスナップえんどう
これも有機栽培のは結構高い

昔平気で食べていた日本産ではないうなぎも、実はドブのようなところで養殖されているので、現場を見た人は決して食べないということだ。それを聞いて以来食べられなくなった。

安全な食べ物がなくなってきた。裏庭で野菜や果物は自家栽培するしかないのだろうか。好きなうなぎだって、釣りに行けるわけではないし?

今日は裏庭で似たものを見つけた!と思ったら・・・

巨大な蛇でした
うなぎの代わりに・・・