2015年4月11日土曜日

庭園

我が家の前庭にはハナミズキの木がある。今ちょうど満開だが、なかなか大きな木にならない。もう植えて10年以上たつのにまだ小さな木だ。


なかなか大きくならない我が家のハナミズキ

この木を植えるきっかけになったのは、我が家とサンフランシスコのちょうど中間地点にある、Filoli Garden(ファイロリガーデン)という庭園でハナミズキ(Cornus Florida)を見たことだ。すべての花が天を向く、このハナミズキに魅せられた。木々の下から青い空を見ると、レースのような花が美しい映像として頭に残った。

ちょうど今頃だろう、ハナミズキが満開なのは。今行かないといけない!山歩きのメンバーを誘って4人で行くことになった。藤棚やチューリップは今が盛りのようで、とても美しい。が、ハナミズキにはちょっと早かったようで、来週あたりが見頃のようだ。

この庭園が殆どボランティアで運営されている、と同行のE子さんに聞いた。それは驚愕(!)の事実だ。それほどここは整備されていて美しい。だからボランティアについてちょっと調べてみた。

ファイロリガーデンはWilliam Bowers Bourn IIとAgnes Moody Bourn夫妻が1915年から1917 年にかけて建てた邸宅と1917年から1929年にかけて造られた庭園によって成り立っている。1936年に夫妻が亡くなった時、William P. とLurline Matson Roth夫妻に売却された。

Roth一家は1975年にthe National Trust for Historic Preservation にファイロリガーデンを寄付し、1976年に一般公開された。今年の1月の時点で1300人のボランティアと60人の従業員を擁し、 700万ドルの年間予算で運営されている。年間の訪問者は12万人。入場料は20ドル。65歳以上のシニアは17ドル。

ガーデンに入ったところで見える景色
が、今年の3月からボランティアは庭園内で作業中に怪我をしたり、なんらかの損害を被った場合、損害賠償を要求することができない、という契約書に署名しなければならないとファイロリ側から求められたそうだ。2月中旬の時点では600人のボランティアしか署名することに同意していないということ。 残りの700人のボランティアに関してはどうなったのだろうか。ちょっと気になる。

4人ともこのコンビネーションに興奮
パステルカラーがかわいらしい
ヨーロッパの庭園の影響を受けているように見える
(見たことはないが・・・)


ハナミズキにはちょっと早かった


白とピンクのハナミズキが美しい

これは庭園の一部に見えるが、実は箱庭
1メートル四方の箱に植えられているミニチュア


白い水仙の上に白いクレマティス
この雰囲気はなかなか素敵だった
ファイロリは全体にパステルカラーが多く、本当にきれいな庭園だ。一年の中で今が一番いい季節なのかもしれない。秋の紅葉を想像するのはちょっとむずかしい。

しかし、庭園の中で最も惹かれたのは、この2種類。


桑の木


なぜかこの木から目が離せないほど好きだ


そしてエルム


撮った写真をあとで見るとほとんどがエルムの木だった


とにかくエルム
枝には苔まで


エルム全貌

あとで気がついた。桑やエルムの木にどうしても惹かれてしまうのは、日本の庭園で見る木々を思い出すからなのではないか。ファイロリガーデンでは、花よりも枝に魅せられていたような気がする。


銀閣寺


銀閣寺


やっぱりこれも銀閣寺庭園


法然院


醍醐寺の枝垂れ桜


 ファイロリガーデンにいても、やはり日本人の血が騒いでいたのだ。