2015年4月26日日曜日

からくり

水曜日からニューヨークに行く次男とマリーのために、旅行バックをサンフランシスコに持って行った。まあこれは口実で、わざわざサンフランシスコまで行ったのはこの前食べたチキンサンドイッチがおいしかったので、またMama's Restaurantに行きたかったからだ。

今日は次男たちのアパートから歩くことにした
サンフランシスコは街自体そんなに広大ではない

次男のアパートからユニオンスクエアまでは歩いて6分
これはユニオンスクエアからレストランまでの経路図

レストランには2時10分到着。3時に閉店だが、それまでに行列に並んだ客は食べ物を注文することができる。閉店間際に行かないと行列で2時間以上待つことになるので、2時過ぎに来たのだが、結局食べ物にありついたのは3時45分だった。

2時10分で約20人あまりが待っていた

お店の人は全員がとてもフレンドリー
今日は4人で$65ちょっと

まずキャロットケーキと
コーヒーケーキ(ブルーベリーとサワークリーム 入り)

メタボ夫の注文した卵、スパニッシュライス、豆、アボカド

マリーはエッグベネディクト
パンの上にほうれん草、マッシュルーム、卵などが載っている

次男と私はそれぞれグリルチキンサンドイッチ
そしてそれぞれ半分食べただけで残りはテイクアウト

せっかくサンフランシスコに来たので、食後ケーブルカー博物館にも行くことにした。

ケーブルカー博物館は無料
サンフランシスコのケーブルカーは、この音を聞いて以来そのからくりを知りたいといつも思っていた。ケーブルが通っているところは、こういう音がする。(ケーブルカーが行き交ったあとのパチパチ音)

video

地下でケーブルはずっと回転している。だから、地上ではケーブルが動いている音が聞こえるわけだ。次の動画はこの地下で回転しているケーブル部分のもの。

video

地上のケーブルカーの運転手は、このグリップでケーブルをつかんで運転する。つまりかなりの力が必要なのだが、女性の運転手も存在する。

運転手はこのグリップでケーブルをつかむ
ケーブルカー自体はこのベース2つ分に箱が載っているだけだ。

これがケーブルカーのベース

ずっと知りたかったからくりがわかって満足。そろそろ帰ることにした。帰り道に有名なグレース大聖堂があったので、ちょっとだけ見てみる。

すばらしい建築、特に天井
 もう一ヶ所寄り道。Joy's Placeであずき入りかき氷を食べる。5人は食べられる量だ。フルーツタルトまで食べるのはとても無理。

かき氷が8ドル
これがなかなかおいしかった
若い二人と付き合うのはもうやめよう。ついつい食べ過ぎてしまう。それに、日本から帰ってきて4週末サンフランシスコに通った。週末になるとボーイフレンドの親が来るなんて、マリーもかわいそうだ。早々に帰宅することにした。

それでもアパートに帰る二人の後ろ姿はとても幸せそうだ。

そのからくりは・・・

腹を満たしてやること

2015年4月25日土曜日

夜救急病院に行く

年を取ったら今の家で暮らすのはむずかしい、とつくづく感じる出来事があった。

我が家の裏庭はとても小さい。もちろん日本だと大きい方だろうが、アメリカでは箱庭と言われるようなサイズだ。

これが裏庭のサイズ

横庭が少し

なのに、裏の家の大きな煙突が見えないようにオークの木を2本植えた。当然オークは巨木になる。煙突は見えなくなったが、巨木は石塀を持ち上げて、少しずつ壊し始めた。

石塀


石塀に入り始めたひび
オークの根っこが影響しないように処置はしていたが、
やはり影響が出てきた

だから根っこの処理をすることにした。その前に準備が必要だ。夕方枝を切り落として家に入ったのが7時。右手の人差し指で、痒い右目をシュッと軽くこすった。30秒後に右目が痛くなり始めた。人差し指についていた樹脂でも入ったのかとお水で目を洗うがやはり痛い。シャワーに入って徹底的に洗うことにした。が、それでもものすごい痛みは一向に良くならない。

蒸留水で何度も洗い続けたが、この痛みは尋常ではない。だが、8時だ。もうお医者さんのオフィスは開いてない。救急病院に行くことにした。ゴールデンステートウォリアーズというバスケットボールチームのプレイオフをしている最中だが、夫に連れて行ってもらうしかない。

車で15分の病院に行き、受付、バイタルチェック、チェックイン(まず50ドル支払い!)救急処置、と4つの段階があった。救急処置で目薬を入れてもらった途端に痛みがなくなる。看護師さんたちは皆陽気で、アメリカの病院はリラックスするなあと毎回思う。

病院の救急出入り口

1時間ほど待ったあと、Nurse Practionerというお医者さんと看護師さんの中間のような立場のスタッフに診察してもらう。目の中をオレンジ色の液体で着色して傷の有無を調べると、角膜に傷があるのがわかった。

角膜は指や歯に比べると神経の密度が300倍から400倍もあり、少し傷がついただけでとても痛い。それでも新陳代謝が非常に活発な部位だから、時間単位で新しい細胞ができるのだそうだ。抗生物質の入った目薬で24時間から48時間以内に治るということで、目薬をもらって帰宅したのは10時だった。

病院では応急処置をしてくれた看護師さんに、「ここまで運転してきたの?」と聞かれた。「まさか、目も開けられないのに。」と言うと、看護師さんも「そうだよね、あ〜、見えないから、運転できない〜〜」と車に乗ってハンドルがつかめないふりをして笑っている。

夜の病院の廊下は怖い

笑っていられないな、と思った。今は夫がいるが、一人暮らしになった場合、こういうことは全部自分でしないといけないのだ。勿論夫の役割は車を運転するだけで、あとは診察室にも自分一人で入るのだが、ふと年を取った時のことを考えた。胃カメラを撮った時も、腎臓結石があった時も同じことを考えたが、体が弱っている時長距離を運転して病院に来ることはできない。来れたとしてもお医者さんと英語で話すのは億劫だろう。

10年以上前から通訳の派遣事務所に登録しているので、病院やリハビリに通う日本人や台湾人の患者さんに付き添って行く仕事が入ることはある。お医者さんやテクニシャンの話を通訳してあげるが、その時は自分が元気だし、iPhoneの辞書も使えるので問題はない。が、70歳80歳になった時どこまでその気力が残っているだろうか。

電車やタクシーで病院に行くということはこの地ではありえない。子供たちには頼りたくない。となると、アメリカで生活するのはとてもむずかしい。息子だって家庭もあり仕事もあるだろうし、年老いた母親を夜病院に連れて行って数時間も一緒に待つ、などということをさせたくない。診察室にも一緒に入ってもらう必要があるだろう。なにしろ今だって微妙な症状を英語で表現するのはむずかしい。

昨夜だって目の状態を表現してください、と言われて言葉に詰まった。目も開けられない、ヒリヒリする。どのくらいヒリヒリするんですか?と聞かれて考え込んでしまった。日本語なら言える。

『七味丼に目玉を落とした感じです。』

そんな丼があるとは思えないが・・・

2015年4月21日火曜日

Fitbit(フィットビット)

糖尿病予備軍とお医者さんから言われているにもかかわらず、夫は甘いお菓子やアイスクリームを買ってくる。ハイキングに行く時の非常食として必要なんだとか。ただ、ハイキングに最後に行ったのはいつだったか思い出せない。フルーツを食べる時は、その上にハーシーのチョコレートシロップをかけて食べる。

このお菓子を毎日食べる夫の腹(この場合お腹ではなく、腹だ!)は当然スイカを入れたように膨らんでいて、『iPadをその上に置いて使ったら?』と心の中でつぶやく。いや、時々声に出して言う。でも夫の事は言えない。

夫が次々と買ってくる甘いお菓子
ズッキーニブレッド

きのこの山

ビスコッティとアーモンドチョコ

私だって昨日久しぶりに夏のタイトスカートをはいてみたら、キツいのなんの。最早三段腹ではなく、腹はつながって大きく出ている。妊娠6ヶ月ぐらいのお腹と言ってもいいだろう。これはひとえに夫の責任である。そこらじゅうにお菓子があれば、つい食べてしまうではないか。

まあ、このお腹と背中の脂肪のことは自分でも危機感を持っているので、最近ピーツに行くのを減らした。ピーツは100ドル分のプリペイドカードを、Costcoで80ドルで手に入れることができる。これが危ない。カードがあるからピーツに行ってカプチーノを飲もう、ということになる。カプチーノを飲む時はやはり甘いパンがあると嬉しい。だからパンも買う。で、お腹の脂肪はどんどん厚くなっていくわけだ。

背中の脂肪を落とすのに良いというエクササイズをしたら

翌日股関節が痛くなったので1日で挫折

お金を使う上に体に悪い。最近読んだ済陽高穂医師の『40歳からは食べ方を変えなさい!+一生医者いらずの食べ方』という本にこう書いてある。

健康の7割は食事、2割は睡眠や入浴、運動を含めた生活習慣、残りの1割は遺伝ということになります。とりわけ「食事」は重要です。「何をどのように食べたか」、その1食1食の積み重ねが、あなたの体をつくり、あなたの健康を左右するのです。(中略)満腹になるまで食べると、消化を司る内臓の諸器官に大きな負担がかかり、それがもとで、体にさまざまな「疲れ」症状を引き起こします。

これには納得してしまった。まあ、いつも本を読んでは大きく納得するが、実践となると続かない。が、今回こそは実践しようと思ったのだ。とにかくこれから一人カフェはやめよう。

そんな話をしていたら長男がいいものをくれた。Fitbitという小さな歩数計のようなものだ。BluetoothでiPhoneに接続し、1日に何歩歩いたか、消費カロリーはどのくらいかというデータが常時同期される。

これがFitbit
長男はREIというスポーツ洋品店で中古を$20で買った

こういう風に常時iPhoneに同期される
それにしてもactive minutesゼロって・・・

どうも歩いた時間は運動として認めてもらえないらしい。ちょっとムカつくが1日家にいると歩数は1000歩ぐらいにしかならないので、今日はTrader Joe'sとその周りのお店を歩くことにした。(上の歩数はそのあとで記録されたもの)

その中の一軒にBarnes & Nobleがある。本屋さんが次々と潰れ行く中で、このお店は健闘していてなかなか立派だ。中に入ってみる。最近はKindleでしか本を買ってなかったが、こういう紙の本もやっぱりいいなあ、と思ったりする。よし、これからはこの辺りを歩いて、時々本屋さんに入って楽しむことにしよう。

広大な売り場面積

しかし本屋さんの一角に・・・

あかんもの見つけてしもた

2015年4月17日金曜日

ただより高いものはない

『同僚から今晩7時15分開始のジャイアンツの試合のチケットを3枚もらった、1枚余っているけど誰か行きたい?』と次男から家族全員にテキストメッセージが入った。長男はNo thanksと返信している。なら私が行きたい。何時に出社しようが、退社しようがほぼ自由、という夫も行くことになった。

ところがサンフランシスコ方面に行く高速道路280号線は大渋滞。野球を観に行くには電車で行くべきなのだ。球場はCalTrainという電車の駅を降りるとすぐそばにある。が、今日は突然だったので、車で行ってしまった。なにしろ34ドルの席が無料なのだ。行かなきゃ損でしょ。

サンフランシスコに入る高速道路は車が数珠繋ぎ

正面に見えるのがCalTrain
数年後にはこれは全て地下の駅になる

左に走っているのはMuni N LINE


夫のチケットだけ15ドルで買う。夫はその後4人分をアップグレードしてクラブレベルの席にするつもりだったらしいが、もらった席は外野席で全然悪くない。結局4人で外野席で観戦することになった。

パーフェクトなお天気
半袖Tシャツにジャイアンツのジャケットで心地良い

それもチケット1枚につき食べ物が5ドルオフという特典つきだ。ハンバーガー2個、チキン、フライドポテト2種買って18ドルちょっとの夕食だ。

球場の食べ物は味も悪くない

試合には負けたが楽しい夜を過ごし、美しいベイブリッジを見ながら駐車場まで戻る。駐車料金は30ドルだ。試合のある日は駐車料金が高くなる。

いつも車を停めるのはベイブリッジのそば


サンフランシスコはサンノゼに比べると、歩いて行けるところも多いし、Muniという電車やBARTも乗り入れているので、利便性は悪くない。その上今地下鉄の工事をしているので、2018年には球場のあるソーマ/ミッション・ベイからユニオンスクエアまでも数分で行けるようになる。

2018年地下鉄路線図
CHINATOWNまで完成する
AT&T BALLPARKがジャイアンツの球場

地下鉄ユニオンスクエア駅の完成想像図

地下鉄が開通したあかつきには好きなレストランも近くなる。Great Easternのそばにある駅、Mama's Restaurantのそばの駅、リトルイタリーのそばの駅。これらの駅ができるとますますいろんなレストランに食べに行ってしまうだろう。

この左にあるレストランが午後3時で閉まるMama's Restaurant

Mama'sは朝食が大人気で
行列では2時間から3時間待つことを覚悟しないといけない

日曜日の午後2時半に食べたランチはグリルドチキンサンドイッチ
パンがパリッとしてとてもおいしかった

リトルイタリーのカプチーノとケーキ
気をつけないといけないのは、サンフランシスコではクレジットカードが使えないお店が多いことだ。Mama's Restaurant、カフェなどはどこもキャッシュのみ。

いずれフィッシャーマンズワーフまで地下鉄路線は伸びる。そうなればシーフードを食べに行ったり、と行動範囲が飛躍的に拡がる。とはいえ、どこで食べるか、しか考えていないのだが。

2019年以降の地下鉄路線図
とにかく安上がりの楽しい夜が過ごせた。試合には負けたが大満足。

が、帰宅したのは11時過ぎ。今晩12時が期限だったIRAという老後預金を入金するには疲れ過ぎていて、寝てしまった夫。このIRA預金というのは個人用退職金口座だ。退職後に引き出すまで、積立金と利息は非課税で、毎年複利計算の利殖効果が大きい。毎年6000ドルまで預金できるのだが、4月15日の夜中までにしないといけない。この預金を毎年確実にすることは、アメリカでの老後生活のためには最低限の準備と考えられている。

『ただ』の代償はあまりにも大きかった(いつものことですが)。

2015年4月16日木曜日

捨てる

Filoli Gardenに行った夜から体調が悪くなった。めまいがする。なんともだるくて頭の芯が痛い。足も冷えるので何度も足湯をする。

こういう状態が断続的に3日間続いた。そうすると考えることが『もし自分が突然死んだら』ということだ。

それは困る。見られると困るゴミが多い。

だから物を捨てることにした。


まずはベットサイドテーブルの下にある4つのグリーンの箱。この中には捨てられないものが入っている。でも今日は捨てるのだ。



この辛子色のお財布は長年重宝した。中に間仕切りが多い上、柔らかいし色も良い。いつかまた使うかもしれない、と取っておいたがもう諦めよう。


iPhone 4の箱が出てきた。なんと中にはiPhone 4が入っている。これは売れば良かった。付属品ももう使わない。


バックを買った時についてくるダストバック。こういうのが捨てられない。茶色い小さなポーチは捨てよう。ダストバックはどうするか。う〜ん。今日は思い切って捨てるぞ!


子供が中学校で書いていたジャーナル。これも捨てる。



5年ほど前に買ったティファニーの指輪が入っていた小さな箱。一生使うことはないのに、ティファニーの箱って捨てるのがもったいないのよね〜。でも、思い切って捨てる。



これは、長男が生まれた時、記念に父が買ってくれた時計。小さいからこれは取っておくことにする。しかし、他のガラクタと一緒に取っておく意味はあるのだろうか。そもそも思い出の品というのはどんな意味があるのだろうか。『あ〜、これは・・・』と懐かしむことの意味は何?

深く考えないことにする。



銀座の伊東屋で買った0.7㍉のボールペンの替えインク。多分使うことはもうないと思う。ゴミ箱。


なぜかかわいいと思って百均で昔買ったキティちゃんのビニール袋。下はメガネケース。メガネケースの方は一つだけ取っておこう。キティちゃんは捨てる。



中学生の時から使っている辞書。柔らかい表装が使いやすい上、コンパクトなサイズは通訳の仕事をする時に便利でよく使った。だが、今はスマホを使うからもういらない。思い出の品だが、これは捨てよう。


壊れた万歩計。首にかける紐類。ニューヨークで買ったキーホルダーなど。今日は捨てられる。


次はこの箱をやっつけよう。あ、もう11時になっている。今日は友人Cとランチに行く約束だった。急いで用意して行く。Cには断捨離をしている、と自慢する。使わないものは捨てなさい、とCにも説教する。

今日から毎日1時間ずつ片付けをしよう、と軽い気分で帰宅する。鼻歌が出てくるような明るい気分だ。

寝室に入ってこの惨状を見るまでは。




教訓。
家を出る時はとりあえず片付けよう(端っこに寄せておこう)。