2014年11月2日日曜日

京都御苑

2050年の京都の紅葉ピークはクリスマス頃になるらしい。昨日から始まった3連休は紅葉狩りの週末にした。昨日の銀閣寺と法然院、今日の京都御苑、明日は多分醍醐寺か随心院に行く予定だ。

とはいえ紅葉狩りにはやはり2週間早いのだが、紅葉が美しい頃はどのお寺も大混雑し、生命の危険を感じるほどの押し合いへし合いになる。だから、毎年こうして紅葉が始まる頃か終わった頃に行くのだが。

京都御苑のことを京都では御所と呼ぶ。ここに来ると広大さにいつも驚く。

丸太町側から今出川方面(北向き)を見たところ

そして木々の美しさにも感動する。

広さといい木々の美しさといい、ニューヨークのセントラルパークを思い出す

この正面の木は花火をあげたような美しさだった

まだまだ紅葉には早いが、とにかく御所はそれなりに美しい。小雨の中歩くのはちょっと疲れて来たので帰ることにした。

が、寺町通に抜けようとした時に眼に入ったものがこれだ。梨木神社(なしのきじんじゃ)。実はこの梨木神社は本殿の改修工事のために、境内を60年の期限付きでマンション開発業者に貸すことになっている。来年地上3階地下1階35室の分譲マンションが完成するらしい。そうなると京都の一等地のマンションとして人気が出ることだろう。


これが梨木神社(御所東隣)、この鳥居のすぐ後ろにマンションが建設される

自分の脈を測る父
さて、今日の父は全くコミュニケーションが取れなかった。寝ているのを起こして飲み物を飲ませてあげようとしたが、なにやら愚痴っぽい言い方で文句を言っている。自分の脈を測ったり、『薬をもう飲んだのだろうか、◯◯を披露する』とか、わけのわからないことをつぶやいている。披露する?と聞き返すと『披露する。見せて知らせること。』と父は不機嫌に言い返してくる。

色々と話しかけてもちゃんとしたコミュニケーションが取れないのがわかったので、父がいびきをかき始めた頃にホームを出ることにした。今年の春には仁和寺の桜がどんなにきれいか、という話をしていた父だったのに。なんとも弱々しい父を残して帰るのは本当に罪悪感を伴う。

五条大橋から北方面を見たところ

それにしても、と梨木神社のマンションをまた思い出す。このマンションに住めば紅葉が楽しめるし、立地条件も最高だし、とちょっとだけうらやましくなる。どんなお金持ちが買うのだろうか。60年後には無価値になってしまうのに。関東圏に住むお金持ちがバケーションハウスとして買うのだろうか。なんと贅沢な。

我が家の紅葉
今年はこれで我慢します