2014年5月30日金曜日

施設遍歴

明け方父が死んだ夢を見た。

姉はホームに毎晩行く。行くとズボンのチャックが開いたままの父がいる。もう自分では閉めることができないのだ。女性スタッフがいると閉めてくれる。が、男性スタッフはそこまで世話をしてくれない。やはり気が利くのは女性なのだ。

それは仕方ない。父のようなむずかしい人をホームでケアしてくれるだけでも、家族としては感謝しないといけない。それでもやはり気になる。父を家で介護してあげられたのではないか、という気持ちがいつもある。父にかわいそうな仕打ちをしているのだろうか、と思ってしまうからだ。姉も同じ気持ちを持っている。

一昨年の夏祭り
実際父が家に帰って来ると、一刻も早くホームに帰りたいと言い始める。自分の体調が24時間気になる父にとって、看護師や医者のいるホームが一番安心して住めるところだからだ。家に住んでいた頃は小さなことで訪問看護師にすぐ電話していた。看護師さんにも『体温が37℃あるというようなことで電話してきはりました。』という類いのことをよく言われた。

それでもデイサービスに通いながら、父は一応穏やかに暮らしていた。2年前に肺炎で入院するまでは。人工呼吸器をつけるかどうか決めておいてください、とまで言われたのに父は奇跡的に回復した。でも、それから悪夢のような日々が始まった。

去年の夏祭り
元々神経症気味に体調を気にしていた父は認知症の進行もあり、退院してからも一日中自分の体温、脈、室温などを気にし始めたのだ。父は一日に何度も血圧を測っている。ヘルパーさんにも来てもらい始めて、一度はデイサービスに通いながら自宅での生活を再開したことは以前書いた。ところが自分から入院したいと言い始めた。不安で不安でたまらない、と。

肺炎で入院していた病院の認知症患者の病棟が父を受け入れてくれた。が、そこでは父は趣味のメモ帳や鉛筆などを持つことも禁止された。重度認知症患者の手に入ると危険だからだ。父は一日中何かを書き付けている人なのだ。それでは人生の楽しみがない、と言うのでその後介護老人保健施設に移った。そこでのリハビリを父はとても楽しみにしていた。自分が他の誰よりも熟語、漢字を知っていると、リハビリ療法士に言われるのが嬉しかったからだ。

去年の今頃個室に移った
が、家族にとって理想的な施設ではなかった。施設の体制、理念、ケアマネに関しても家族が納得できる場所ではなかった上、父は4人部屋にいられなくなったのだ。室温の問題だ。父はとにかく低温にしておかないと身体がもたない、と廊下の涼しい所を探して寝るようになった。施設側もこれでは困る。

個室のある介護老人保健施設に移った。ここがスタッフは一番すばらしい人たちが揃っていた。その上食事も品数が多いしおいしそうだ。毎週火曜日にある音楽療法の時間も父は楽しみにしていた。しかしここにも長くはいられなかった。薬と場所が一番大きな問題だった。介護老人保健施設では今まで使っていた薬は使えない。漢方薬も使えない。場所も山の上の寂しい場所にあり、車で通うしかなかった。真冬は道も凍ることもあり、夜通うのは大変だった。

そんな時今のホームに入居が決まったのだ。今父はデイサービスで通っていた施設Kのカラオケ、最初の介護老人保健施設Aのリハビリ、次の施設Bの音楽療法を思い出し、Kに帰りたい、Aに帰りたい、Bに帰りたいと時々言う。家に帰りたいと言わないのがかわいそうだ。家には帰れないと思っているのだ。

理不尽なことばかり言う父だが子供に対する愛情は強く、子供に迷惑はかけたくない、お金を少しでも遺したいと思っている。貧しい時代を生き抜いて来た人なので、百円のお金を惜しむ。それがわかっているからこそ、父が死んだあとは父の理不尽な部分よりも、姉や私に対する愛情ばかり思い出すのではないだろうか。

父が死んだら、ホームの隣にある駅を通過する電車には乗れないなと思う。

駅から見たホーム、3階右端が父の部屋
こうして離れて父を想うと
いい所も思い出せるんですね

2014年5月28日水曜日

不安

去年の今頃はコンドーを買うのは不可能と思っていたが、今回買えたのは2つの理由がある。

1つ目は新しいコンドーなので、キャッシュを持った他の人たちと競争しなくていいこと。中古物件は売りに出た途端にバイヤーが殺到する。新しい物件は早い者勝ちで契約する人が買える。スコットが属している不動産会社はSOMAでとても力を持っている会社なので、販売開始する前に購入予約することができた。1週間前にスコットに出会ったのはとてもラッキーだった。

2つ目は次男の収入が少しアップしたのと、サンフランシスコで仕事をすることになったこと。サンフランシスコにはガールフレンドのマリーが住んでいる。狭い部屋をルームメイトとシェアするのはいやでも、ガールフレンドとは一緒に住むことができるらしい。

それでも頭金は少し出してあげる予定だ。雀の涙ほどの金額だが、やはりお金を使うのはとても不安だ。その上次男が失職したら新しい仕事を見つけるまで、誰がローンの返済をするのか。親しかいない。が、それは無理だ。何故なら自宅のローンがあるからだ。

次男が初給料でごちそうしてくれた
SOMAのUMAMIバーガー12㌦
しかし、あまりにもそっけない
また夫婦間が険悪になる。夫は老後のお金が減ることにとても不安を覚える人だ。日本は医療保険がアメリカほど高くないが、アメリカは医療費が払えなくて自己破産する人が多いのだ。貧乏な老後になるかもしれない、と不安になるのはわかる。友人たちも皆それを一番懸念している。

夕べは11時頃から夫は突然不安になったようで、青ざめてパソコンに向かっている。それを見ているだけでものすごいストレスだ。眠れなくなってしまった。

今朝目が覚めたら身体がとてもだるかった。食欲もなく身体がストレスを感じているのがわかる。家にいるともっと不安になる。だから、モールに行って歩くことにした。デパートやスワロフスキーのお店の前を通っても中を見ないことにした。時々イヤリングを買うお店、Nordstrom Rackも見ない。

パス

パス

パ〜〜〜ス!!

不動産業者である友人Mにメッセージを送り、Whole Foodsで待ち合わせることにした。Mのオフィスはすぐそばだし、ここなら食堂に座っておしゃべりができる。Mが言うには、私たちが買ったコンドーはお買い得だったし、不安に思うことはない。場所、価格、タイミング、全てが良かった。いい買い物をしたね、と言ってくれる。

Whole Foods
それでかなり安心した。なのに、夫はまだ不安が大きいみたいだ。コンドーのそばにはアンカースチーム(ビール)の醸造所ができるだの、サンフランシスコは地震が起きても津波の心配はないだの、サンフランシスコで日本食スーパーに行くとしたらどこかだの、そういう話ばかりしてワクワクしている。と思ったら次の瞬間には渋い表情。
Pier48にできる予定のアンカースチーム

今晩はこれを飲ませよう。
父が森先生から処方された抑肝散
不安を抑える

2014年5月26日月曜日

サンフランシスコを歩く

サンフランシスコは街じゅうが観光地と言えるような所だ。今日もまた次男、マリー、夫と4人で歩いた。

これが最寄り駅
コンドーを買うことができるとは思ってもみなかったが、次男マリーと一緒に住むことで、マリーと家賃も折半できるので、突然現実的な話になり購入してしまった。アパートの家賃は3500㌦するのがサンフランシスコだ。コンドーを買う方が結局割安になる。

何故かと言えばローンの利子分は所得から引き落とせるからだ。だから、アメリカ人は家を買う。アパート代を払うよりは得なのだ。しかし、こんなに早く決まるとは思わなかった。

地域をもっと知るために、ジャイアンツスタジアム(AT&T Park)からフェリービルまで歩く。今日歩いたのは5㌔ぐらい。

ジャイアンツスタジアムから始める

まずは南に行くとミッションベイ
これから開発される地域なのでまだお店などは余りない
ジャイアンツスタジアムを湾側から見たところ

スタジアムからフェリービルを目指す

左側にあるビル2本が先々週見たリンコンヒル
ジャイアンツの選手が6人住んでいる(なん度も言いましたが・・・)

ベイブリッジに向かって歩く

目指すのは塔のあるフェリービル
あんなに遠くまで?と頭がクラクラする

左側にあるのが弓と矢のオブジェ

やっと到着

7時過ぎていたのでもうお店は閉まっていた
フェリービルの裏側からベイブリッジを見たところ
ガンジーの銅像がある

Mozillaの会社はこんな所にあったのか
ユニオンスクエアに着く頃には薄暗かった
車の中から目撃
街中を走る電気バス、ミュニ(Muni)は時々電線がはずれるらしい
そういう時は運転手が降りて、棒を使ってひっかけるそうだ
スミマセン
笑いました

2014年5月25日日曜日

コンドー予約

ミッションベイにあるコンドーを購入します、と手付け金を払った。詳細はのちほど。心身ともに疲れてしまった。

購入したコンドーからの景色・・・
はい、冗談です

3日間はキャンセルできる。次の3日間は悶々とするな、こりゃ。

2014年5月23日金曜日

サンフランシスコの路線図

スコットからメールが来た。ミッションベイに来年の秋建築が終わり、引き渡しのあるコンドー(確か200戸以上)は5月31日に一般公開が始まる。が、ブローカーはそれよりも早くクライエントを連れて分譲説明会に行くことができ、気に入れば5千㌦の手付け金で契約をすることができる。

つまり、物件を見ることもなく契約をするということだ。勿論日本でもそれは当たり前だし、姉のマンションもそうやって購入した。

これは2LDKの間取りの1つ

価格は思っていたよりも高い。2LDKは80㎡ぐらいというのがスコットからの情報だ。今の家の3分の1。これなら六本木や青山でも小さな中古マンションなら買えそうだ。が、スコットによるともう販売は始まっていて、説明会は来週の火曜日まで予約でいっぱいだそうだ。つまり、早い者勝ちでいい部屋は契約成立し始めているのだ。

この狭さと金額を聞いただけで興味が失せた。それにイメージ写真を見ると部屋の内装はモダンなもので、全くほしいという気持ちにもならない。予算オーバーで買ったとすると内装を、ケープコッド風とか南仏風とかにリフォームすることもできない。キッチンも一番嫌いなタイプのモダンなスタイルだ。

遠くにベイブリッジが見える
こういう景色のある物件はプレミアムがつく
それにこれは多分3LDK、ペントハウス、一番大きな部屋だろう
なのに、夫は行くと言う。今まで『そんなお金をどうやって工面するのだ。』派だった夫が?何故なら今のうちに買うことができれば、将来は値上がりするのはほぼ確実だからだ。が、それが何の意味があろう。年を取ってまた引っ越しなどするだろうか。

夫がサンフランシスコの路線図を見せてくれる。現時点ではミッションベイからユニオンスクエアに行くには、Mission Rock駅からSOMA地域を経て、その後迂回して埠頭近辺を廻って行く。青い路線で示されているのがそのルートだ。

2019年の路線図はこんな感じ

2019年開通予定のルートは赤く太い路線で示されている。点線部分が地下に入る部分だ。Mission Rock駅のすぐ横にバスケットボールチームのウォリアーズ(Warriors)のアリーナができる。正確に言えばPier 54に隣接した地域だ。1万8千観客席のアリーナは、4万2千観客席のジャイアンツスタジアムに比べると小さいが、近辺にはカフェ、レストラン、オシャレなお店が開発され地価が上がると予測されている。

私は野球が一番好きだし、シーズン中は野球の試合時間帯はなるべく出かけずに家で試合を観て一喜一憂する。フットボールとバスケットボールには1㍉も興味なし。が、アメリカ人が一番熱狂するのはフットボール、次がバスケットボールと野球。

ジャイアンツファンの私はやはりSOMAに住みたい。ミッションベイはいい所だが、SOMAよりはユニオンスクエアまで遠くなる。SOMAからなら2㌔、ミッションベイからは2.5㌔。まあ、これも考えてみると、ちょうど京都の家から父のホームまでと全く同じ距離だが。

赤で囲んだ地域がSOMA
青がミッションベイ

2つの銀行とも電話で話し、今までちょっと間違った解釈をしていたのが今日わかった。まず私たちが借りようとしているのはHome Equilty Line of Credit で、これはクレジットカードのようなもの。家を担保にして1万㌦から100万㌦まで、いつでも借りられる状態にしておく。利率は3.5%前後。

もう一つはHome Equity Loanと呼ばれてる。これはローンだ。だから借りる金額を最初から決める。上限は20万㌦。利率は少し高くて5%前後。

とにかく火曜日の説明会に一応行ってみるか、と思いながらコンドーのことを調べたら、価格以外の詳細が今日公開されたようだ。スコットの情報とは違っていて、2LDKは100㎡以上ある。ということは価格も間違っているのかもしれない。そもそもスコットは声に出して物を考えています、というタイプ。しゃべり続けるが不動産業者としては経験が浅い。大丈夫なのだろうか。

しかしなあ。こういうのって説明会に行くとアドレナリンがドバッと出て、買います!と言ってしまうんだよなあ。そうして数年間値札つけたままの洋服なんかあるよねえ。ま、洋服はたかが知れているが、コンドーとなるとなあ。
ほら、こういうのとかぁ
(もう3年ほど値札ついたままのスカート)

2014年5月22日木曜日

姑とiPad

家探しの方は少しずつ動いているが、とにかく次男のローンの申し込みが通るまでは、いいコンドーを見つけても買えない。土曜日にリンコンヒル(Rincon Hill)の絶景オープンハウスで出会った不動産ブローカーのスコットに、家探しを手伝ってほしいと昨日メールした。

これが間取り
31日の土曜日に、ブローカーだけが案内されるミッションベイの新しいコンドーを一緒に見に行けそうだ。それまでに少しでもお金を貯めないといけない、などと思うのは愚の骨頂か。どうもピーツに行くのももったいなくなってきた。

だから今日は家で残り物ランチを食べていたら、姑から電話がかかってきた。姑は広島出身で、コロラドに住む日系二世の夫(私の夫の父親)と結婚した。子供を4人生んだあと夫を交通事故で亡くしたのは、結婚して7年目のことだった。

ひ孫を抱く姑と私

それから姑の苦労が始まる。日本語をしゃべる日系人の中で生活していた姑は、英語がしゃべれない。だから地元で小学校に通って英語を勉強した。コロラドの田舎だ。夫が言う。高校を卒業するまで白人以外の生徒は自分の家族だけだった。そんなところで子供に混じって一から勉強し、コンチネンタル航空会社の配食の仕事など、3つの仕事を掛け持ちして子供を育てた姑は偉い。

が、元々英語の知識は皆無だった人だ。アメリカで耳から入る形だけで英語を学習したら、こうなるのかというような英語を話す。それを日本語の会話に投入するので、とても紛らわしい。

姑は言う。「最近ニリンが楽しくてねえ。」

私はぎょっとする。「ニリンって・・・一輪車みたいなものなんですか。二輪に乗るんですか。」と姑が二輪車の上に立って、曲芸している姿が頭に浮かんで来てしまう。

ニリン?
「違う違う。ほら、編み針のニリンよ。」

つまり、knittingのことなのだ。

例えばこういうのもある。姑「あそこの息子はツラボーよ。」私「え?ツラ(坊)という名前なんですか?」

姑はtroubleと言っているのだ。

ツラ坊
この人こちらから電話しても家にいることがない。毎日ヨガと『エロビクス』で忙しいのだそうだ。今日の電話は、チキンの唐揚げのおいしいレシピを知っているか、という質問だ。知っている。だからレシピの本の唐揚げのページを写真で撮って、姑のiPadに送ってあげた。

ついでに、彼女が好きな湯布院の記事も送ってあげた。これはKindleストアで買った雑誌を、スクリーンショット(つまり画面に出た画像をそのまま写真として撮る)で保存して送ってあげたのだ。

礼の電話がかかってくる。Kindleストアで買えば色々な雑誌を見ることができるので楽しいですよ、何なら今教えてあげますから、一緒にiPadにインストールしましょうか?と提案した。夫は『自分の母親はiPad Airを持っていて使いこなしている。』といつも自慢している。それぐらいはできるのかと思ったのだ。

電話の向こうで姑が固まるのがわかった。「そりゃなに?」と言う。「ステップバイステップで教えてあげますから、まずサファリを画面に出してください。」と私が言うと、姑は突然早口でしゃべる。

「あたしゃねえ、サファなんとかも、インストールというのも何かようわからんから、近所のれいこさんに頼むことにします。この前も色々と日本の古い歌を聴くことができると教えてもらったのよ。いいねえ。あれなんという名前だったかなあ。」姑がしばし考える。
「あ、そうそう。チューチューブ!」

2014年5月20日火曜日

父、アプ、姉のマンション、その後

去年の夏鍵をもらうやいなや売りに出した姉のマンションがやっと売れた。買ってくれた人は同じマンションの4階に住む70代の夫婦。3階の姉の部屋を子供家族のために買ったそうだ。

ペット可なら売らなかっただろうマンション
なかなか売れない時にはステージングをしよう、と六本木にあるステージングの会社に頼むことも考えた。担当者と何通かメールが往復したあと、一度マンションを見に来ると言う話も持ち上がった。理由はわからないのだが、こちらから何度メールしてもある日突然返事が来なくなった。

それなら自分で、と青リンゴを持って行って家具や照明を持って行った。が、なかなか売れなかった。その間管理費と固定資産税は払わないといけない。頭痛の種だったが無事契約がすんで良かった。しばらくは姉も両親が住んでいた家を片付けて、直しながらアプと住むつもりでいる。

アプの膝蓋骨脱臼だが、近所の病院での手術をキャンセルして、セカンドオピニオン、サードオピニオンを求めて姉は動物病院を転々とした。最終的に落ち着いたD病院の院長森先生に月に一度診察を受けている。この院長はラジオで定期的に動物に関しての番組に出ていて、姉が信頼できると感じていた人だ。


留守中のアプが心配で姉はカメラを設定した
オシッコをするアプの哲学的な顔がおかしい
他の病院で膝蓋骨脱臼と言われたが、森先生の診断は結局膝よりも大腿骨が問題ということだった。アプに必要なのは歩くことによって筋肉をつけること、サプリを飲んで関節を強くすること、体重を増やさないこと。

本当は走るのは良くない。歩く方がいいのだが、アプの運動量は小型犬とは思えないほどのものだ。公園に連れて行くと全速力で走る。


土曜日の診察では順調という診断だった。見た目のわりにはずっしりと重く、筋肉がついている。ちゃんと四本足で歩いている。もう1ヶ月薬を飲んで、調子が良ければ薬もやめようということだそうだ。一安心。

さて、一番の問題の父といえば。

どんな時でもうちわは離さない


こちらも主治医は森先生。水曜日に診察があった。やはり父は順調にボケているらしい。最近は姉がホームに行くと「あんたはここ(ホーム)で働いとるんかの?」と言うらしい。姉のことは娘とわかっているし、四文字熟語、計算、尻取りなどの脳トレはできるのに、記憶は段々曖昧になっていっている。

身体機能も少しずつ失われている。アルツハイマーが進行すると、いずれは寝たきりになるそうで、仕方のないことなのかもしれない。

一昨年肺炎で入院した時、父は回復した途端に家に帰りたがった。その時病院は強い安定剤を処方し、3日間ほど父は娘たちのことも認識できなかった。悲しい気持ちもあったが、穏やかで好々爺になった父はとても安定していた。

これから暑い夏が来る。父のアルツハイマーがもっと進行して、父は好々爺になるのだろうか。進行はつらいが、好々爺になってくれるならそれも良いのかもしれない。

そうは思えないが

2014年5月19日月曜日

絶景

今日、日曜日は銀行でローンの話をすることから始まった。ローンの担当者ジョンと、次男がいくらまでお金を借りることができるか、家を担保にして私たちがお金を借りる場合どういう手続きが必要か、などなどを話す。

サンフランシスコ、ミッションベイ地区
まず次男がお金を借りるためにはクレジットヒストリー(信用情報)とクレジットスコアを調べないといけない。びっくりしたのは、クレジットスコアを上げるには、クレジットカードを少なくとも4枚持っている必要があるということ。

次男が持っているカードは2枚。カードは少ないほどいいと思っていたのだが、ジョンは『カードを何枚も持ちそれをちゃんと管理して支払いができている、ということが高く評価される。』と言う。

また、毎月何かの支払いをし続けていることが大事らしい。例えば電話代、光熱費など。が、次男は今まで家に住んでいたので、支払いなどは何もなかった。車の登録料や保険は自分で毎年払っていたが、それは適用されない。が、ローンはおりるはずだ、ということ。
ジャイアンツスタジアム(AT&T Park)近辺の散歩道

私たちが家を担保にしてお金を借りるには、少なくとも47万㌦(4700万円)借りないといけないということ。何故なのかこの辺りはよくわからない。ジョンは説明してくれたが複雑だ。ジョン自身はこのエクイティローンは扱わないということ。

エクイティローンとは証券投資用語辞典によると、担保となる住宅の市場価格から、住宅のローン未返済残高を差し引いた純資産価値(equity)を担保として貸し出しを行うローンのことだそうだ。

とにかく今日もサンフランシスコでコンドー探しをするために、お昼過ぎにSOMAに行く。今日はBay to Breakersというマラソンの日で、サンフランシスコは奇抜な格好をしたランナーがあちこちを歩いている。それにちょうどジャイアンツの試合が始まる時間帯だ。

ジャイアンツスタジアムのそば
この数年の値上がりはすさまじい
今日見たコンドーは4つ。最初の2つは60万㌦台。ロフトがあり広々としている。それに次男の職場までは歩いて10分。この辺りはSOMA地区でもまだまだ開発が進んでいない地域なので、先週見た地域ほど垢抜けていない。

SOMA地区はサンフランシスコの南の地域で、ジャイアンツのスタジアムができる前に急速に開発された地域だ。開発され始めた頃はずっと安かった。湾に沿って広がる地域だが、細い湾の部分の対岸にミッションベイという地域が今開発されつつある。ここにはバスケットボールのチームのスタジアムができる。

散歩道の対岸が今開発中のミッションベイ

このミッションベイにあるコンドーを買うのもいいかもしれない。ミッションベイには地下鉄が今建設中で、スタジアムと地下鉄が開通するのは2019年だそうだ。地下鉄でユニオンスクエアまですぐ行ける。

次に見たのがリンコンヒル (Rincon Hill) というビルだ。ここには先週行ってみたが、ちょうどオープンハウスが終わった所だった。

ジャイアンツの選手が6人住むリンコンヒル

今日は2つの部屋を見せてもらう。最初に入った34階にある部屋は、ドアを開けた途端にあごがはずれそうだった。

なんという絶景。

$!M、つまり1億円の部屋、価値はあると思う

目の前にはベイブリッジの全景が見える。そして湾が広がり船が行き来する。夜はベイブリッジがライトアップされて美しい。ここに住めたら毎日犬のように一日窓の外を見て暮らしそうだ。この部屋は思ったよりも安く1ミリオン、つまり1億円だ。部屋の広さは80㎡ぐらい。1LDKだ。勿論私たちには関係ない物件だが、かなり心が動かされた。

1LDKの間取り


その後見たのは同じ部屋の間取りだが、16階で反対側の景色が見える。これが80万㌦(8千万円)。高速道路が見え、その向こうには美しい景色が広がる。

54階にはゴールデンゲートブリッジからベイブリッジまで見える部屋もあるそうだ。それが2.4ミリオン(2億4千万円)。これも私たちには関係ない値段なのだが、悪くない金額だと思う。

こっちが8千万

次男はこの景色に魅せられてしまったようだ

勿論手の届かない部屋なのはわかっているが、次男はいつまでもいつまでもこの部屋から外を見ていた。

このお方も一日中楽しみそうな景色