2014年1月12日日曜日

静かに追い詰められる

3連休の中日。伏見稲荷大社に初詣に行くことを決める。まずは御池にあるカフェにランチに行く。カフェの横に桜が咲いているのを発見。これは12月から2月に人の目を和ませようとけなげに咲いているかわいい奴で、御池桜と命名されたと説明書きがついている。



そのあとまた家まで帰ってからJRに乗り稲荷駅で降りる。かなりの人ごみだ。今まで何度か行ったがいつも人は少ない。千本鳥居をくぐりながら歩いて行くのも余りの人で進めない。時間をかけて登って行ったが段々勾配がキツくなって来た所でやめて引き返す。

竹の鳥居もあった
帰り道は人の少ない道を選んで降りる。こちらはひなびた感じでなかなかおもむきがある。が、下まで降りた時点で手足が宙に浮いているような、めまいを感じる。歩けなくなって座ってお茶を飲むが気分が悪い。




家に着いた時には具合が悪くなってしまい、お布団に入って寝ることにした。が、姉の携帯が鳴っているのが聞こえる。ホームの看護師さんからの電話だ。

父が風邪をひいたらしい、と不安を訴えているということだ。電話してもらっても一体どうすればいいのだ。『医者の診察は受けました。問題はありません。でも不安を訴えられています。娘さんに来てほしいとおっしゃっています。』

夕べ父はテレビのリモコンを
認識できなかった
カラオケのマイクと思ったらしい
毎度おなじみの父の不安だ。他にすることがないから不安感が増して来るのだ。が、相談員や看護師さんは電話をしてくる。毎晩6時には行って父の世話をするのだ。これ以上どうすればいいのだ。ホームのスタッフもいい加減学習して、『娘さんは夕方には来られますよ、大丈夫ですよ』と何故言ってくれないのか。そして父に必要なのは気分転換だけなのだ。

姉に行ってもらうことにした。が、姉はなかなか帰って来ない。何か問題が起きたのか、と考えていると気分が悪くなって来た。追い詰められているのだ。家にいてもくつろげないからだ。いつ何で電話がかかってくるかわからない。ストレスがひたひたと近づいて来ていたのだ。

結局姉が遅くなったのは、父の補聴器を夜用のに替えようと思ったのに見つからなかったからだ。スタッフに聞いても知らないということ。スタッフと部屋中を探した。ゴミ箱の中にもない。諦めて昼用のをして寝たら?と父に言うと父はすんなりと受け入れた。

一応まだトイレには
一人で行けるが

が、帰ろうとした時に実はスタッフが預かっていたとわかった。結局また父の部屋に戻って夜用のに交換させているうちに遅くなったのだ。

夜お風呂に入りながら、Count your Blessingsという言葉を思い出す。つらいことよりも、恵まれていることは何かを考えて感謝しなさい、ということだ。体調が悪くなるとどんどん追い詰められて、何もかも人のせいにし始める。こんな父を世話してくれているホームには感謝こそしても、決して文句を言ってはいけないのに。

まず暖かいお風呂に入れることに感謝。お風呂に入れる家があり、とりあえずおいしいものを食べたり、ささやかなものを買うことができるお金もある。子供たちはちゃんと育って、無問題とは言えないが安定している。父もホームに住んでいて一応のケアはしてもらえる。などなど数えることにする。

これからもっと健康に気をつけるようにしないと、このままでは体調は悪くなる一方かもしれない。

それにしても伏見稲荷大社に初詣に行った途端に具合が悪くなるなんて、普段からの行いが悪いせいなのか。と思いながらあちこちにあった賽銭箱を思い出す。商売繁盛の祈願をしに初詣に行く人が多い伏見稲荷大社は、三が日のお賽銭だけで11億2千万円ぐらい集まるだろうと推定されている。

やっぱり二人で百円のお賽銭は
セコかったのね